2008年 08月 03日
紀和ちゃんが産まれて、旦那の涙まじりの声が聞こえた。 「ありがとう、ありがとう」そして、ビデオを撮る音。ピピッ、ピピッ。 女医が、「抱っこ出来る?」と聞くので、「はい」と答えた。 腕の中に来た紀和ちゃんは、ビックリするほど温かくて、軽くて 一生懸命でした。うわぁ、可愛い!無事に産まれてくれた! そういう思いで、いっぱいで、女医が赤ちゃんを預かって、体重 うんぬんの話しが耳に入らなかった。 それでも、女医が2回、赤ちゃんを預かるというので、渡した。 この時点で、「旦那さんは、一回出て行って待ってて下さい。」と 退出命令。旦那もよく頑張った。朝ごはんも食べてないもんね。 赤ちゃんはきれいにされ、次は私の傷や、子宮の中の胎盤の処置。 これが、これが、痛かった。何回も膣から手か、器具か何かを入れ、 中に胎盤が残ってないか、確認。「出産より痛い」と思わず言った。 そして会陰切開はしていないものの、膣の中に切り傷があるという 事で何針か縫った。まぁ、これは痛くなかった。そして、介護老人並み のでっかいオシメをつけ、ちゃんとしたところで、旦那と紀和ちゃんが 入ってきた。 この頃には、産後のホルモン暴走で、テンションはマックス。吐きそう だったけれど、私の大好物、チョコフランスを食べる。とにかく、お腹が 空いていた。そして、どれだけの大仕事を成し遂げたのか、喋りまくった。 それこそ弾丸トークだった。自分でも、なぜそんなに喋れるのか謎だった。 そして紀和ちゃんと対面。キョロキョロとあちこちを眺めて、なんだか しっかりした感じjだった。あー可愛い。 それから、母が来て、姪が来て、ワイワイしてました。 みんな一旦帰り、2時間経って、看護士さんと旦那に支えられて、病室へ。 口は達者で、意識もはっきりしているのに、フラッフラ。出血があったので、 かなりの貧血だったらしい。頭を上にすると、もうフラッフラ。 それでもトイレに行き、看護士さんに普通の生理用ナプキンの10倍ぐらい の大きさのお産パッドと呼ばれるものを、手渡され、フラフラになりながら、 下着とともに装着した。やっとの思いで、病室へ行き、破水した後のシーツ のまま、ベッドに倒れ込んだ。あ~終わった。旦那と笑い合い、ありがとうと 言った。私達夫婦2人で乗り越えた、約10ヶ月と5時間。旦那が居なければ、 乗り越えれなかった。感謝の気持ちでいっぱいだ。 後で聞くと、出産後すぐ、私の処置の為、旦那は病室で待っていた。 その病室で、旦那は泣いたらしい。旦那が言っていた。 「一人になって、なんでかわからんけど、おいおい泣いた。」 その話しを聞いて、紀和ちゃんを見つめて、2人で泣いた。そして、手を握り、 「ありがとう、2人とも頑張ったな」と称えあった。そして、それから、2週間。 私達夫婦の絆は、本当に強くなった。まだ子育ても、ままごとのようだけど、 この人となら乗り越えられると、強く信じるようになった。 #
by ursulaandress
| 2008-08-03 13:15
| 日記
2008年 07月 29日
さぁ、いよいよ分娩台へ。よいしょっと上がると、両手の所に グリップがあり、これを握るんやな、と確認。 助産師の合図で、いきんでみる。何も感じない。「いいですよ~」と 褒めてくれるものの、何も進んだ感じがしない。都度、「上手~」とか 言ってくれる。いきんだ時に、手か指を膣に入れるんだけど、これが 痛くて、呻いてしまった。 何回も繰り返していると、助産師が交代とのこと。長女助産師は、 ベビーマッサージの講習があるという。初めに対応してくれた、あの 助産師に交代する。年の頃なら、もしかすると年下かもしれない。 リンゴジュースを飲んで、糖分をとってくださいね、と言われて、冷たい リンゴジュースを飲んだ。美味しかった。何回もまたいきんで、結局 ジュースを3本飲んだ。 そうこうしているうちに、頭が見えてきたらしい。「赤ちゃん、髪の毛が フサフサですよ~」と助産師。「へぇ~そうなんや~」と思えるわけもなく、 早く産みたい!痛い!しか頭になかった。 旦那にお茶を飲ませてもらい、吐き気と戦いながら、でも絶対吐くもんかと 耐えながら、いきむ。旦那は一回一回、ストローをとり、キャップを閉めるので、 次に飲ませるのが遅い。イラついた。 そしてようやく、発りん?という、頭が完全に見えている時になって、朝の 女医が到着。そこから、助産師と女医が、何やら話をしているのを耳をダンボ にして聞き入る。「会陰、切らなくて大丈夫そうですね」と。切らへんねや! やったね、ひゃっほー。 「さぁ、後はあなた次第で産まれますよ」先生がそう言い、いきみ感なしでも いきんでいいとのこと。ふがーっといきむと、なんだかとっても股の間に何かが 挟まっている感じがあった。 先生が、「ようし、ここからは、ふぁぁ~と呼吸して」と言われたものの、パーに 聞こえて、「ぱぁぁぁ~ぱぁぁぁ~」と叫ぶ。途中間違っていることに気づき、 「恥ず!!」と思い、言い直す。そして、数分後、ズルッと何か物凄く温かい ものが股を通って、赤ちゃんが誕生。すぐにオギャーと泣いた。 わぁ、紫色や。オギャーって泣くんや、と。冷静だった。そして、可愛い。と思えた。 続きは、また後で。この時、午前10時21分。 3350gのまん丸な女の子、紀和ちゃんが誕生した。 #
by ursulaandress
| 2008-07-29 14:40
| 日記
2008年 07月 29日
7月19日 午前5時40分 さて、病院に着くと、あの消毒液チックな匂いに安心する。 でも痛みは容赦なく襲って来るので、椅子にもたれて 縮こまって、旦那は助産師を呼びに行く。 助産師が来て、また「よく頑張りましたね♪」と。顔も見ずに、 頷きながら、心の中で「早よせぇや」とイラつく。やっと内診台 へと上がる時、助産師が、「吐き気はありませんか?」と聞いてきた。 「おお!こいつ凄い!あるある!吐きそう」と心で思い、頷く。 そしたら、「なんで、吐き気があるかわかります?」と助産師。 なんでここでクイズ形式?考える余裕があるわけもなく、首を振る。 「胃とかが圧迫されてるんです。お産が進んでる証拠ですよ」と 助産師。なんやねん!!知ってるんやったら、先教えろや!! そんな気分です。内診台に上がると、明らかに寝起きの、だるそう なテンションひっくい副院長、女性医師の登場。「おはざいます」と 挨拶も簡略化。内診をして、子宮口はこの時6.5cm。入院です。 ここから、入院の部屋で、痛みと、いきみ感との戦い。 旦那が一生懸命腰をさすってくれ、いきみを逃すために、肛門を押す。 だんだん、部屋が明るくなってくるのがわかる。陽が昇ったのだ。 ずーっと、腰をさすって、肛門を押す旦那。居てくれて良かった。 それから、しばらくして、何かがパンッと弾ける音がして、ダーッと 暖かいお湯が流れる感じがあった。破水である。「破水した」と言うと、 旦那が「うわぁっ」と言い、ナースコールしてくれた。 助産師が来て、まだそのままもう少し頑張りましょうと言う。 おうよ、頑張るよ。と私も腹をくくる。そこから、しばらくして、違う助産師 が登場。この人は、先ほどの女医さんのお姉さんで、院長の長女である。 テンション高めで、「どうですかぁ~うわぁ~いい感じ~」と、服をめくって 言う。内診すると、もう9.5cmまで開いていた。それを聞いた私は、 ひゃっほーとなってしまった。思わず「やったぁ」と口に出す。 「さぁ、どうしましょう。産んじゃいましょうか!」と助産師。もちろん私は「はい!」 歩いて、分娩室へ移動。この時、なぜかどんな髪型で、どこまでの壮絶ぶりかを 鏡で確認。もう妖怪である。 そして分娩台へ。この時、午前8時30分。ゴールまで、あと少しです。 #
by ursulaandress
| 2008-07-29 14:20
| 日記
2008年 07月 29日
ただいま、実家からの更新です。 25日金曜日に退院し、そのまま実家に来ています。 やっと、更新する気になり、パソコンに向かっています。 さて、私の出産記録、覚えている間に書きたいと思います。 7月18日 午後6時 トイレに行くと、結構な量の出血があり、また内診の出血 かと思い、焦ることなく過ごす。今思えば、これがおしるし。 午後8時 旦那が帰り、出血を報告。「内診の出血やと思う」発言に、 「今日、金曜日で、検診が水曜日やから、そんなわけない」と あっさり否定。そこから色めきたつ。 午後10時 2人で「となりのトトロ」を観ながら、過ごす。だんだんと軽い 生理痛らしきものがし始める。「やっとこの苦しみから解放される」 そう思うと嬉しくて、「真っ黒黒すけ出ておいで~」と踊りだす。 「そんな嬉しそうな姿初めて見た」と旦那驚く。 この頃から、痛みの間隔をメモし始める。が、間隔はバラバラ。 8分、2分、12分など。 午前12時 軽い生理痛は続くが、寝れる時に寝ておこうと、ベッドに入る。 まだ間隔はバラバラ。「これはバラバラ過ぎて、前駆陣痛やろ」 とまだ余裕がある。 午前2時 気になって眠れず、だんだん痛みも強くなり、間隔も4分とか5分。 これは、さすがに陣痛だろうと、病院へ電話する。 助産師の電話の声が小さすぎて、イラつく。「ペラペラ喋れるようなら 前駆陣痛かもしれません。もう少し様子を見て下さい。」と結構 冷たいあしらい。電話を切って、チッと舌打ち。 午前5時 この頃になると、痛みの間隔は2分。結局痛みの2分の間に居眠り という今まで経験のない技を習得したが、もう無理!となる。 あまりの痛みに、旦那の足をかく音にイラつき、「足かかんといて」と 抑え気味に怒鳴る。ここで病院に再度電話。 助産師、開口一番「よく頑張りましたね♪(♪が付いてる感じに聞こえた)」 こっちは痛いのに。イライラマックスで、痛みで喋れず、旦那に替わる。 そして、入院荷物を持ち、旦那が車を取りに行き、私は服を着替える。 車の後を追って、父が走ってきた。この日は後日聞いたところによると、 なぜか早くに目が覚めたらしい。心配そうな顔で、「大丈夫か」と見送って くれた。 車のブレーキが、なぜかお腹に堪えて、早く着け早く着け、と念じる。 そして、病院到着。続きは、この後です。 #
by ursulaandress
| 2008-07-29 13:55
| 日記
2008年 07月 21日
7月19日午前10時21分、3350g。 元気な、まん丸の女の子を出産しました! よく泣いて、よくミルクを飲んで、よく 寝ます。 自分の命より大事な存在の登場です。人間て凄いです。 陣痛の始まりからの経緯を、忘れないうちに 自分用のメモとして、次回書いてみたいと思います。 25日退院です。取り急ぎ、ご報告まで。 #
by ursulaandress
| 2008-07-21 23:12
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