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*Ladle Royale*

cicena.exblog.jp
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2008年 08月 03日

出産記録 4

紀和ちゃんが産まれて、旦那の涙まじりの声が聞こえた。
「ありがとう、ありがとう」そして、ビデオを撮る音。ピピッ、ピピッ。

女医が、「抱っこ出来る?」と聞くので、「はい」と答えた。
腕の中に来た紀和ちゃんは、ビックリするほど温かくて、軽くて
一生懸命でした。うわぁ、可愛い!無事に産まれてくれた!
そういう思いで、いっぱいで、女医が赤ちゃんを預かって、体重
うんぬんの話しが耳に入らなかった。

それでも、女医が2回、赤ちゃんを預かるというので、渡した。
この時点で、「旦那さんは、一回出て行って待ってて下さい。」と
退出命令。旦那もよく頑張った。朝ごはんも食べてないもんね。

赤ちゃんはきれいにされ、次は私の傷や、子宮の中の胎盤の処置。
これが、これが、痛かった。何回も膣から手か、器具か何かを入れ、
中に胎盤が残ってないか、確認。「出産より痛い」と思わず言った。

そして会陰切開はしていないものの、膣の中に切り傷があるという
事で何針か縫った。まぁ、これは痛くなかった。そして、介護老人並み
のでっかいオシメをつけ、ちゃんとしたところで、旦那と紀和ちゃんが
入ってきた。

この頃には、産後のホルモン暴走で、テンションはマックス。吐きそう
だったけれど、私の大好物、チョコフランスを食べる。とにかく、お腹が
空いていた。そして、どれだけの大仕事を成し遂げたのか、喋りまくった。
それこそ弾丸トークだった。自分でも、なぜそんなに喋れるのか謎だった。

そして紀和ちゃんと対面。キョロキョロとあちこちを眺めて、なんだか
しっかりした感じjだった。あー可愛い。
それから、母が来て、姪が来て、ワイワイしてました。

みんな一旦帰り、2時間経って、看護士さんと旦那に支えられて、病室へ。
口は達者で、意識もはっきりしているのに、フラッフラ。出血があったので、
かなりの貧血だったらしい。頭を上にすると、もうフラッフラ。

それでもトイレに行き、看護士さんに普通の生理用ナプキンの10倍ぐらい
の大きさのお産パッドと呼ばれるものを、手渡され、フラフラになりながら、
下着とともに装着した。やっとの思いで、病室へ行き、破水した後のシーツ
のまま、ベッドに倒れ込んだ。あ~終わった。旦那と笑い合い、ありがとうと
言った。私達夫婦2人で乗り越えた、約10ヶ月と5時間。旦那が居なければ、
乗り越えれなかった。感謝の気持ちでいっぱいだ。

後で聞くと、出産後すぐ、私の処置の為、旦那は病室で待っていた。
その病室で、旦那は泣いたらしい。旦那が言っていた。
「一人になって、なんでかわからんけど、おいおい泣いた。」

その話しを聞いて、紀和ちゃんを見つめて、2人で泣いた。そして、手を握り、
「ありがとう、2人とも頑張ったな」と称えあった。そして、それから、2週間。
私達夫婦の絆は、本当に強くなった。まだ子育ても、ままごとのようだけど、
この人となら乗り越えられると、強く信じるようになった。

# by ursulaandress | 2008-08-03 13:15 | 日記
2008年 07月 29日

出産記録 3

さぁ、いよいよ分娩台へ。よいしょっと上がると、両手の所に
グリップがあり、これを握るんやな、と確認。

助産師の合図で、いきんでみる。何も感じない。「いいですよ~」と
褒めてくれるものの、何も進んだ感じがしない。都度、「上手~」とか
言ってくれる。いきんだ時に、手か指を膣に入れるんだけど、これが
痛くて、呻いてしまった。

何回も繰り返していると、助産師が交代とのこと。長女助産師は、
ベビーマッサージの講習があるという。初めに対応してくれた、あの
助産師に交代する。年の頃なら、もしかすると年下かもしれない。

リンゴジュースを飲んで、糖分をとってくださいね、と言われて、冷たい
リンゴジュースを飲んだ。美味しかった。何回もまたいきんで、結局
ジュースを3本飲んだ。

そうこうしているうちに、頭が見えてきたらしい。「赤ちゃん、髪の毛が
フサフサですよ~」と助産師。「へぇ~そうなんや~」と思えるわけもなく、
早く産みたい!痛い!しか頭になかった。

旦那にお茶を飲ませてもらい、吐き気と戦いながら、でも絶対吐くもんかと
耐えながら、いきむ。旦那は一回一回、ストローをとり、キャップを閉めるので、
次に飲ませるのが遅い。イラついた。

そしてようやく、発りん?という、頭が完全に見えている時になって、朝の
女医が到着。そこから、助産師と女医が、何やら話をしているのを耳をダンボ
にして聞き入る。「会陰、切らなくて大丈夫そうですね」と。切らへんねや!
やったね、ひゃっほー。

「さぁ、後はあなた次第で産まれますよ」先生がそう言い、いきみ感なしでも
いきんでいいとのこと。ふがーっといきむと、なんだかとっても股の間に何かが
挟まっている感じがあった。

先生が、「ようし、ここからは、ふぁぁ~と呼吸して」と言われたものの、パーに
聞こえて、「ぱぁぁぁ~ぱぁぁぁ~」と叫ぶ。途中間違っていることに気づき、
「恥ず!!」と思い、言い直す。そして、数分後、ズルッと何か物凄く温かい
ものが股を通って、赤ちゃんが誕生。すぐにオギャーと泣いた。

わぁ、紫色や。オギャーって泣くんや、と。冷静だった。そして、可愛い。と思えた。

続きは、また後で。この時、午前10時21分。
3350gのまん丸な女の子、紀和ちゃんが誕生した。

# by ursulaandress | 2008-07-29 14:40 | 日記
2008年 07月 29日

出産記録 2

7月19日
午前5時40分
さて、病院に着くと、あの消毒液チックな匂いに安心する。
でも痛みは容赦なく襲って来るので、椅子にもたれて
縮こまって、旦那は助産師を呼びに行く。

助産師が来て、また「よく頑張りましたね♪」と。顔も見ずに、
頷きながら、心の中で「早よせぇや」とイラつく。やっと内診台
へと上がる時、助産師が、「吐き気はありませんか?」と聞いてきた。
「おお!こいつ凄い!あるある!吐きそう」と心で思い、頷く。
そしたら、「なんで、吐き気があるかわかります?」と助産師。

なんでここでクイズ形式?考える余裕があるわけもなく、首を振る。
「胃とかが圧迫されてるんです。お産が進んでる証拠ですよ」と
助産師。なんやねん!!知ってるんやったら、先教えろや!!
そんな気分です。内診台に上がると、明らかに寝起きの、だるそう
なテンションひっくい副院長、女性医師の登場。「おはざいます」と
挨拶も簡略化。内診をして、子宮口はこの時6.5cm。入院です。

ここから、入院の部屋で、痛みと、いきみ感との戦い。
旦那が一生懸命腰をさすってくれ、いきみを逃すために、肛門を押す。
だんだん、部屋が明るくなってくるのがわかる。陽が昇ったのだ。

ずーっと、腰をさすって、肛門を押す旦那。居てくれて良かった。
それから、しばらくして、何かがパンッと弾ける音がして、ダーッと
暖かいお湯が流れる感じがあった。破水である。「破水した」と言うと、
旦那が「うわぁっ」と言い、ナースコールしてくれた。

助産師が来て、まだそのままもう少し頑張りましょうと言う。
おうよ、頑張るよ。と私も腹をくくる。そこから、しばらくして、違う助産師
が登場。この人は、先ほどの女医さんのお姉さんで、院長の長女である。
テンション高めで、「どうですかぁ~うわぁ~いい感じ~」と、服をめくって
言う。内診すると、もう9.5cmまで開いていた。それを聞いた私は、
ひゃっほーとなってしまった。思わず「やったぁ」と口に出す。

「さぁ、どうしましょう。産んじゃいましょうか!」と助産師。もちろん私は「はい!」
歩いて、分娩室へ移動。この時、なぜかどんな髪型で、どこまでの壮絶ぶりかを
鏡で確認。もう妖怪である。

そして分娩台へ。この時、午前8時30分。ゴールまで、あと少しです。

# by ursulaandress | 2008-07-29 14:20 | 日記
2008年 07月 29日

出産記録 1

ただいま、実家からの更新です。
25日金曜日に退院し、そのまま実家に来ています。
やっと、更新する気になり、パソコンに向かっています。

さて、私の出産記録、覚えている間に書きたいと思います。

7月18日 

午後6時
トイレに行くと、結構な量の出血があり、また内診の出血
かと思い、焦ることなく過ごす。今思えば、これがおしるし。

午後8時
旦那が帰り、出血を報告。「内診の出血やと思う」発言に、
「今日、金曜日で、検診が水曜日やから、そんなわけない」と
あっさり否定。そこから色めきたつ。

午後10時
2人で「となりのトトロ」を観ながら、過ごす。だんだんと軽い
生理痛らしきものがし始める。「やっとこの苦しみから解放される」
そう思うと嬉しくて、「真っ黒黒すけ出ておいで~」と踊りだす。
「そんな嬉しそうな姿初めて見た」と旦那驚く。
この頃から、痛みの間隔をメモし始める。が、間隔はバラバラ。
8分、2分、12分など。

午前12時
軽い生理痛は続くが、寝れる時に寝ておこうと、ベッドに入る。
まだ間隔はバラバラ。「これはバラバラ過ぎて、前駆陣痛やろ」
とまだ余裕がある。

午前2時
気になって眠れず、だんだん痛みも強くなり、間隔も4分とか5分。
これは、さすがに陣痛だろうと、病院へ電話する。
助産師の電話の声が小さすぎて、イラつく。「ペラペラ喋れるようなら
前駆陣痛かもしれません。もう少し様子を見て下さい。」と結構
冷たいあしらい。電話を切って、チッと舌打ち。

午前5時
この頃になると、痛みの間隔は2分。結局痛みの2分の間に居眠り
という今まで経験のない技を習得したが、もう無理!となる。
あまりの痛みに、旦那の足をかく音にイラつき、「足かかんといて」と
抑え気味に怒鳴る。ここで病院に再度電話。
助産師、開口一番「よく頑張りましたね♪(♪が付いてる感じに聞こえた)」
こっちは痛いのに。イライラマックスで、痛みで喋れず、旦那に替わる。

そして、入院荷物を持ち、旦那が車を取りに行き、私は服を着替える。
車の後を追って、父が走ってきた。この日は後日聞いたところによると、
なぜか早くに目が覚めたらしい。心配そうな顔で、「大丈夫か」と見送って
くれた。
車のブレーキが、なぜかお腹に堪えて、早く着け早く着け、と念じる。

そして、病院到着。続きは、この後です。

# by ursulaandress | 2008-07-29 13:55 | 日記
2008年 07月 21日

出産しました!

7月19日午前10時21分、3350g。
元気な、まん丸の女の子を出産しました!
よく泣いて、よくミルクを飲んで、よく 寝ます。

自分の命より大事な存在の登場です。人間て凄いです。

陣痛の始まりからの経緯を、忘れないうちに
自分用のメモとして、次回書いてみたいと思います。

25日退院です。取り急ぎ、ご報告まで。

# by ursulaandress | 2008-07-21 23:12